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ルーヴェンスとヴァン・ダイク

立派で、雰囲気があり、ヨーロッパ汽車旅行の、いかにも旅情を誘うアントウエルペンの駅舎を背にして、私の心は二つの期待で躍った。

一つはルーヴェンスの絵を見ること、もう一つは美味しい食事で、その絵の余韻に浸ること。
駅から真直ぐ、大通りの歩行者をすり抜けて左に曲がると、アトリエに着いた。何度も頭の中でシュミレーションしていたので、迷うことなしだ。

さて次はいよいよノートルダム大聖堂に。しっかり拝観料を取られたが、二枚の絵の前で放心状態。どっちが十字架降下で、昇架なのか混乱・・・・

さてその後は、旧市街の路地を彷徨って辿りついた、レストラン「ヴァン・ダイク」。その趣味は無いが、美青年でも有名だった画家の名前。

確か鴨の料理を食べたはずだったが、味覚は完全に先程の感動に押し込められて、いまだに思い出せない。

余韻を味わうとは、このことだったのでしょうか。
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by cantare-so | 2005-01-31 11:42 | フレンチ

エスカルゴ

冬のパリ、モンマルトルの丘のはずれ。コートの襟をたてたまま、飛び込んだ、小さなレストラン。店の名前が、有名な歌の一節と同じなので興味を惹かれた。

 ちょっと、背景も何もかも出来すぎの気はしたが・・・・・

寒かったので、とにかく赤ワインと何か温かいものを、お腹に容れたかった。注文して出てきたのは何と、普通の形と違い、可愛いプチ・シューに包まれたエスカルゴ。「ブルゴーニュ産?」と聞くと、にやっと笑って首を振った。

そんな珍しくて、高級な物が出て来るはずはないのに、ワインの酔いのせいで、馬鹿な質問をしてしまった。

中身はソテーしただけの小振りのエスカルゴ。さっぱりしていて品の良い味。

さて、例の歌の一節を口ずさみながら店を出て、マフラーを忘れた事に気がつき、慌てて戻った。それでもとても良い気分だった。
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by cantare-so | 2005-01-03 11:43 | フレンチ