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長岡京の竹の子

竹取物語の登場する平安時代の昔から、京都の竹林は、私達日本人にとつて身近に感じる、心やすらぐ存在だ。竹と笹は同じタケ科に属しているそうで、両方とも私達の食文化に、密接に繋がっている。

時折京都に出かけ、その季節のお料理を頂くのは、まさに心躍る幸せな出会いがあり、春の筍、秋の松茸の風味は、他の場所では味わえ得ないものを感じる。

さて春になり竹の子の味を語るとき、いつも私は長岡京で食べた味覚を、基準にしていると話をする癖がある。友人から嫌味だと非難される事暫し。

しかし土の物は、その土地の匂いがあり、よく手入れされた竹林から育った、繊細な味わいは最高の品物だと思う。

「イザナギイザナミ」の神話で、黄泉の国から逃げるさい、追いかけてくる鬼女に時間稼ぎの竹の子を投げて、それをバリバリ生のままで食べる場面を思い出す。

この季節、私の口癖は「竹の子を鬼女のようにバリバリ食べたい!」が、夢にまで出てくるほどの科白になっている。
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by cantare-so | 2005-04-28 11:39 | 和食