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なんたって、蛤が食べたい

「桑名の殿さんしぐれで茶漬け」「その手は桑名の焼きはまぐり」と、蛤と言えばこんな言葉がすぐ口をついて出て来るほど有名な、三重県桑名(江戸時代は七里の渡しとか云われた)は木曽川、長良川、揖斐川の河口にある。

現在も伊勢湾で採れる蛤は最高級の代物だが、なかなか私達の口に入ることは少ない。細かく言えば、日本のどこそこの物の方が美味だとか、中国産をしばらく放してあるとか、貝の縞で区別するとか、種類が多種あるからどうだとか、こだわり始めると蛤ひとつで切が無くなってしまう。

まあ、この辺の所はひとまず抑えて、最初に「焼きはま」でも楽しむ事にしよう。次は「潮汁」、「煮はま」の握り寿司を二貫ほどで、白和えなんか出たら、あまりの幸せでもうどうでも良い気持ちになる。日本酒は何が美味しいのかは、意地を張らず素直にお店のオススメで結構。

ひとつだけ薀蓄を付け加えると、昔の嫁入り道具のひとつに(いとやんごとなき家柄のだが)貝合わせが貝桶に三百六十個入っていて、他の組み合わせでは絶対に合わないところから、夫婦和合の縁起物だと聞いたことを思い出した。だからどうしたと云うわけじゃないが、それより千葉駅の駅弁にはまぐり弁当があるらしい。

何たって食べたことがないので、気になって仕方がない。
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by cantare-so | 2006-04-30 11:20 | 和食

菜の花・花菜

一面に咲く黄色の菜の花畑は、人の心を明るく幸せな気分にさせてくれる。さらに薄紅色の桜の花が、その視線の上に咲きそろった日本の風景は最高だ。

五月のフランスでどこまでも続く幅広い黄色い帯のようなColsa(菜の花)畑、その見事さに何度もフランス人に、花の名前を聞き返したことも、強く思い出に残っている。
この季節、我が家の食卓に花菜が出ることが多い。

約40年くらい前に、伏見・桃山あたりで寒咲きの菜種のつぼみを食用にしたのが、始まりだとされているが、何とも春を感じさせてくれる野菜だ。

塩をひとつまみ入れて軽く茹でた花菜は、本当にどんな料理にも合う。そのままお醤油をかけただけ、辛子和えに、御飯に混ぜて、サラダに、パスタに、天ぷらでも、と凝らずにちょっと思いつくだけでも楽しくなる。

やっぱり春は少し苦味やアクを感じる物が旨い。

先日も、年配の、いや熟年の方々と春の食べ物が話題にのぼり、ご夫婦で仲良く指先を茶色にして土筆のはかまをとり、玉子とじや味噌汁に、蕗のとうの焼き味噌や天ぷらなど、多いに盛り上がり楽しいひと時を過ごした。

しかし、そんなささやかな春の楽しみも、収穫・採取する場所がさらに無くなってしまい、私達をとりまく環境は窮屈至極。発展や開発と言った隙間無く続けられる、金儲けばかりの社会は本当に幸せなのだろうか。

春野菜や野草のほろ苦味は、それを噛み締める良い機会なのかも知れない。
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by cantare-so | 2006-04-07 11:22 | 和食