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コンサートのあとは極楽登山

 
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 駒ヶ根美術館Vita Amorでのコンサートの前に、昼食にと以前から気になっていた、Pizzaレストラン「OZ」に立ち寄った。ペンションもかねている森の中のログハウス、手造りだという石窯で焼かれたPizzaマルゲリータは、やや厚めの生地だが薪の匂いがする逸品。f0133771_0111431.jpg
 生ハムをのせたスパゲッティ・ぺペロンチーノも美味しかった。歌う前はあまり食事を摂らない主義だが、ついニンニクの匂いを気にしながらも食べてしまった。
 
 コンサートがはねてから、朝からの雨もいったん上がり、南アルプスが雲の上に浮島のように現れた。私の大好きなみすずかる信濃(信州)はこれだからたまらない。
正面に大きな仙丈ケ岳、左に甲斐駒と鋸岳、目を右に転じると北岳、長い稜線の間ノ岳・農鳥岳、そして塩見岳まで、今宵泊まる早太郎温泉「二人静」の前の橋からは、背後の千畳敷カールと宝剣岳がくっきり。かって登り、また登り続けている愛着の山ばかりに思い出がこみ上げてくる。
 この夜、コンサートツアー参加の皆さんとの晩餐は、この宿自慢の懐石料理、ひと手間ふた手間かけてあり、さらに随所にかくし包丁のさえもあって、目と口で楽しむ豊かな時間になった。
 
 今回の南信濃でのコンサートは、この地方の体質なのか、少しばかり不愉快な事が続いた。ホールの打ち合わせ、宿泊での手配と、担当者すべてにヤル気のなさと融通の利かない発言、さらに責任感の無いイイ加減さが目立ち、何度キャンセルしようかと思ったほどだ。
しかしいざ本番前日と当日は、美術館事務長のT氏の誠意のある心配りに、また「二人静」の女将のこまかな気配りがあり心から感謝したい。
しかし総じて感じた事だが、あらゆる施設の対応の拙さは否めない。日本の地方都市の将来は、などと大上段に構える気持ちはさらさらないが、当日取材に来た新聞社の若い記者の横柄な発言など、やはり心にひっかかる。
勿論、わざわざ来聴下さった地元音楽ファンの皆さんにいただいた賞賛の声で、帳消しにいたしますが。

 さて、翌日は朝から心配通りの雨。希望的観測で予約した二台のバスと高速ロープウエイを乗り継ぎ、千畳敷カールに上がった。
雲上は幸運にも雨のあとの晴れ間で薄日も差し、メンバーの歓声があちこちで聞こえた。それならと、ツアーの皆さんと別れ、妻と二人で宝剣まで登る事にした。用意してきた簡単な山装備は、片桐のオーダーザック、靴は「TAKAOⅢ」、ナイキが私の為に開発したローカットハイキングシューズ(嘘、真実は高尾山用に開発した)ヨーロッパの街の石畳でも痛くならない軽量さで、本格的山靴ではないがスグレ物と雨具。
この天候なら一時間少しで登頂できると判断。快調に飛ばす。f0133771_0204185.jpg

 途中、下山の高校生団体引率の重装備ガイドの一言。「稜線は冬です、零度ですよ」と登る人たちに脅しまがいの注意。事故防止には有り難いが、昨今の程度の低い登山ガイドすべてがこの調子だ。尾瀬でも団体引率ガイドの疑問の残る発言「土の上を歩くな、石の上を」等威張りまくるガイドに引率されたシニアの方が気の毒になり、思わず振り返ったほどだ。
 ちなみに10分後、稜線で計測すると15℃でした。
 スニーカーで登る多くの気楽な観光客を脅したりせずに、この楽園を正しい指導で安全に楽しめるように気を配って欲しいものだ。さらに60歳以上は宝剣岳登山不許可なんて訳の分からない指導もあるようだ。
 白いガスが時おり巻く岩場を慎重に登り、山頂でセルフタイマーで記念撮影。空木岳、中岳と駒ケ岳を指差し、二十歳頃悪天で登れなかったことを思い出し、まだ名残惜しそうにしている妻を促し下山を開始した。私はいつもせっかちだ。

 それにしても、この時期ではと期待していなかった高山植物だが、一面のチングルマのつむじ毛、咲き遅れたハクサンイチゲ、キンポウゲ、名を挙げかぞえても20種類以上だ。さらに稜線ではトウヤクリンドウ、チシマギキョウの群落。喜びの声をあげて写真を撮る妻の速度の遅いこと。可愛いフデリンドウに別れを告げてこの天上の楽園に感謝しつつ、下りのロープウエイに乗り込んだ。
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by cantare-so | 2007-08-30 19:39

極楽生活

 オペラを見たあと、ホテルまでぶらぶら歩いて帰る時の気分は最高だ。たとえば東京やヨーロッパの都市の場合でも、帰途の電車や、地下鉄、バスはさらに最悪、ゆずってタクシーでも、すっかり興が醒めてしまう。
 やはり、オペラハウスから歩いて帰れるホテルに泊まるのが、せっかくの感動を大切に持ち帰る秘訣だと、私は思っている。
 オペラ・シーズンは寒い季節が多く、ドレスアップしてお洒落をしたうえに、ひょいとロングコートをまとい、黒の帽子に白い絹の(赤でも青でも良い)ロングマフラーを肩にひっかけ、シャンパンを一杯飲んで、鼻歌まじりにその晩の演目のアリアを歌いながら石畳の路地を。
凍える寒さがなければ、これなんてまさに極楽気分だ。

 夏のヴェローナのアレーナ(ローマ時代野外劇場)でのオペラは、まだ明るい夜の九時過ぎから始まる。一幕が終わるころになってやっと美しい宵闇が訪れ、舞台照明も冴えてきはじめる。
 終演後、それぞれの幕での感想をあれこれ言いながら、ひとごみのなかを泳ぎ、さて深夜のレストランへ。どこも照明をさらに輝かせて客を待っていてくれる。
道路に面した席につき、まずはビッラアラスピーナ(生ビール)、「Salute!」、そしてやはり生ハムメロンを注文。
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さらに4分の一のvinoをゆっくりちびちびと飲み、のろのろ立ち上がり、迷路のような路地の奥にあるホテルに帰るとしよう。
 
 私にとっての極楽生活はこれ以外にないと断言しても良いくらいだ!

 今夏7月短い日程だったが、妻を伴いMIlano,Mantova,Verona,Berugamo,と鉄道で周
った。その昼食・夕食にはかならず一皿は「生ハムメロン」を注文、それでも帰国してからもまだ飽きずに食べている。相も変らぬ我が家の定番メニュー。
イタリアのメロンは固くても甘い、この甘さと生ハムのしょっぱさのとり合せが絶妙で、単純ゆえに飽きない美味しさだと思う。
 ついでに、好物のコッツェ(ムール貝)もトマト味でしっかり食べました。
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by cantare-so | 2007-08-01 11:24