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山菜の季節

 乗り越えのり越えして、今年も春から初夏を迎えた感が強い。
 ひとは時の中に身を置くしかできないと言う事は、当たり前のことだが無防備のまま、別れの悲しみや辛い思いの風にさらされ続けていることに他ならない。
 ひとを見送ることが年々歳々多くなって、やりきれないのは私だけではないことも、重々承知の上なのだが。

 さて、スキーで通った苗場も、つい三日前に降った雪を最後に上越の晩い春がやっとやって来た。雪解けの沢筋から採った蕗の薹も終わり、するどい棘を持つタラの芽、はりぎり、そして山独活、こしあぶら、こごみを少しばかり裏山から頂いて、食卓に載せることに心弾む嬉しい季節だ。
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 しかし、ショパンのピアノ協奏曲第一番第一楽章冒頭の旋律を口ずさみながら、春山の中を彷徨っていると、少し萎えた心も力が湧いてくるような気がしないでもない。
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 所詮、何とも頼りない気分の私に、山菜の苦味やえぐ味が「たかお、もっとしかりしろ!」とメッセージを伝えてくれるのが、此のところの習いになっている。

 朝から晴天が続くので、谷川岳へ回り込み、久しぶりにマチガ沢・一ノ倉沢・幽ノ沢と出合いを繋げて歩いてみた。例年より残雪も多く、谷はデブリで埋まっていて新緑とのコントラストが見事に映えて目に眩しい。
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それにしても、岩に取り付けられた昭和30、40年代からの遭難者プレートの異常に多いことか。私も50年代のクライミングを経験しているだけに、ちょっと複雑で懐かしい気分だ。
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 五月の山は何とも美しく最高の季節を迎えている。
来シーズンは、武能沢や蓬峠からスキーで滑り出したい気にもなってくる。
 月末のコンサートをしっかり片付け、次回は蕨採りに出かけてこようと、自分に言い聞かせながら、ロープウエー下の駐車場に戻った。
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by cantare-so | 2010-05-18 16:08