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時鳥(ほとぎす)

 一昨夜から、ほととぎすが啼き出した。
 「キョッキョ キョキョキョキョ」 ある人は「特許許可局」とも聞こえるらしい。

 自宅近くの藪に一年ぶりに帰ってきたのだと思い、何とも嬉しく優しい心持にさせてくれる。
宅地開発で緑がすっかり少なくなったとはいえ、まだ春から鶯の啼く音に目を覚ます幸せな環境が残っている。鶯の上達した歌にはつい「おまえ上手くなったね」と賛辞を贈っている。
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(我が家の電線に止まるウグイス)
 コジュケイも四十雀も夏に向かい声量を増し、そして時鳥(ほととぎす)忍び音は、(不如帰だと文学的過ぎるだろうか)卯の花の匂う垣根もないけれど、「夏は来ぬ」を私の生活にもはっきりと実感させてくれる。
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(かわせみ:3月、町田の薬師池にて)

 このところ、(不正確な言い方)、ま、10年来でも構わないが「オペラに失望している」が口癖だ。国内外を問わず「新演出」と謳っているものは特にひどい。時代設定は勝手に変え、衣装に至っては人類を越えてしまっているのが大半。何処の時代で何処の場所、そして誰なのか判らないし、判ろうとさせない。
 まるでスコアの指定も読んでいないかのようだ。
ヨーロッパの有名歌劇場にはその傾向が特に加速している。
スタンダードな演出だとほっとするのだから、私も年老いたのかも。
(無料の劇場サイドの最新大型液晶パノラマビジョン結構なのだが)
 そんな私のようなものにとって(何歩か譲って保守的)は、はなはだ居心地の悪いものばかりだ。

 国内の新国立劇場の舞台の真ん中には、相変わらず輸入冷凍マグロのような外国人が寝そべり、周りにだけ日本人のコーラス。そして高価なチケット料金。
 地方の箱物も立派。但し質と(量)回数は見合っているはずも無いか。
 何十年も前から見続けてきた構図。誰のためのオペラ専門劇場だったのだっけ?
苦労してきた先人や仲間は、どう感じているのだろう。
海外でよい顔をして出演者と契約してくるのは、まさか音楽好きの官僚たちの盥回しかと勘繰りたくなる。
 これ以上は言いませんが。
個人的には、音楽の仕事にも恵まれ、毎週のように海外からの演奏家や在京のオーケストラ、さらに水準の高くなった地方都市のオーケストラも聴ける環境には満足はしているのです。
 ブルックナー、マーラーは、巨匠、名人、天才の全集が何種類も出来るほどの演奏頻度。プレヤーの腕前も素晴らしい!(特に女性の木管奏者は進出めざましい)
定期会員なら料金も手頃。しかしどの団体も慢性的な財政難を抱えながらも、頑張っている。
 だからこそ、
 「いま、オーケストラが楽しい!」
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by cantare-so | 2012-06-04 11:07