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GRANDAⅡ

私が持ち役にしてきた、「セビリアの理髪師」は若い時。声に強さスピントが加わった中年以降は「カルメン」。
セビリア(セビージャ)の街を舞台にしたオペラだ。
今や大都会のこの街から、昔の面影は殆どない。スペイン広場のアズレージョや旧市街の細い路地なら、少しだけそんな匂いがする気もする程度だ。
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気持ちはグラナダに早く行こうと、せっかちに向いている。
今回の旅の目的は、何百回とステージで歌ってきた「グラナダ」に、新たな霊感を与えて欲しいと云う、私の内なる渇望なのだ。
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以外に人影少ない静かなアランブラ宮殿を巡り、随所に仕掛けられた水の流れに耳を澄ませた。
歌に出てくる柘榴の花ではなく、この季節は薄紅色のアーモンドの花が谷を埋めている。頬にあたる少し冷たい風が、時を経ていくことを教えてくれるかのようだ。
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これから、どれ位の時間、現役の歌い手として私に残されているのか、知り得ないが、湧いてくる情感は、まだ涸れてないように感じる。
「GRANDA」今年も歌うことが出来そうだ。
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by cantare-so | 2014-03-06 09:45

GRANADA!

ロンドン行きのアエロフロートに成田から乗り込み、モスクワで乗り換え、マドリッドへ。
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煉瓦色とオレンジ色の混ざった、独特の灯塊の街並みの上空を飛び、深夜、5年振りのマドリッドの空港に降り立った。
電光ポスターは、テアトル・レアルのワーグナープロの演目だ。
以前、「カルメン」上演に合わせて来たこともあったが。
妻とのミニコンサートの記憶も薄れて来た。あの時は地中海紀行でマジョルカやカルカッソンヌ、そしてアルル、ニースまで旅をしたんだっけ…
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翌朝、眠い眼に目薬の刺激を与え、プラド美術館へ。
ゴヤ、ベラスケス、ルーヴエンス、ムリーリョ、などの貸し出しはないようで、フルラインナップ。
朝は利尿剤でトイレが近いが、2時間余りでも充分にスペイン絵画等の宝物は楽しめる。
さて、さらにエル・グレコを楽しむならトレドまで出かけなくてはならない。
途中、街角で巡礼路の印を発見。
また、サンティアーゴ・ディ・コンポステーラに出かけたくなる
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オフシーズンでカテドラルの聖具室も人は少ない。最後はオルガス伯の埋葬で締めるのだが、聖衣剥奪はゆっくり鑑賞出来た。いつまでも網膜に映し出される赤の聖衣の鮮烈さに、強い印象があとを引く。
夕宵、古い小さなホテルを出て、暗闇の石畳みの急坂を登り降りして歩くと、日常の仕事の火照りが鎮まって行くのを感じる。
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広場に出て、イベリコ豚のハモンを少し削ってもらい、あとはリオハのティントを一本。
この夜の仕上げは幸せだ。
明日はセビージャへ。グラナダは遠い。
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by cantare-so | 2014-03-06 07:11