人気ブログランキング | 話題のタグを見る

続、茸の季節

 甲斐大和まで車を走らせて、茸採りに出かけた。
いつもの林道は進入禁止。仕方がないので一時間ほど歩き源次郎岳を北から回り込みながら、黄金色の落葉松や、もみの林の中を捜した。
 手にしたい茸の収穫は乏しく、少量のアンズタケのみ袋に。この茸はフランス料理に良く使われるジロール茸。
とても良い香りが特徴だ。

 林の中の少し開けた場所に腰をおろし、バーナーに点火。
持参したインスタント・ラーメン、チーズと少量のボルドー・ワインで、静寂の秋に時間を過ごした。

 帰途、面白いお婆がいる茸売店に寄ると、めずらしくクロカワが山盛り。
土産に買い求め、私の秋の味覚は満足しそうだ。この売店には十種類ばかりの茸が並んでいた。
 地元の茸採りが毎日卸しにやって来るのだそうだが、わが庭のように山に入るこの道のプロには、とてもかなう者ではない。当たり前といえば当たり前だが。

 なんと大きな香茸もある。黄金茸、アカモミタケ、サクラシメジ、アシナガ(ナラタケ)、ウラベニ、さっき採らずに敬遠したスギタケ等も並んでいる。

 蕎麦切り発祥の地で数軒の手打ち蕎麦屋、そして武田勝頼最期の景徳院も素通りして、今日は日の暮れないうちに、さっさっと帰ることにした。
我が家で、クロカワを焼き大根おろしと醤油につけて、楽しむに勝るものはない。
by cantare-so | 2010-10-14 22:58
<< 春浅き、プラハ・ウィーン音楽三昧 茸の季節 >>