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パリの手打ち蕎麦

暮れのパリは、シャンゼリゼーの雑踏を除外すれば、ほとんど静かに散策出来る。サンジェルマン・デュプレの宿から、マスネーが住んでいた家を通り過ごしてリュクサンブール公園に足を踏み入れると、何だか自分が現在パリに住んでいるような錯覚に陥る。

しばしの散策のあとはやっぱりカフェでの一杯のグラス・ワイン。ドゥ・マゴでもフロールでも構わない。サンセールにしようか、ボルドーにしようか、いづれも冷えた身体と心を温めてくれる。

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さてフロールの路地を入った左側に「円」がある。オンワード樫山の出資らしいが、パリで唯一、勿論ヨーロッパでもここしかない手打ち蕎麦屋がある。24、25日のクリスマスと月曜日は休んでいるが、なかなかの繁盛ぶりだ。客は日本人だけではなくフランス人も多い、それも手馴れた箸さばきで蕎麦をたぐっている。

フランスでもブリュターニュは蕎麦の名産地で、クレープはよく食べられているが、そば切りは習慣にない。最近はワカメが健康食品で店に並んでいるが、ひょっとしてそば切りもブームになるかも知れない。やや柔らかめだが、こしもあり風味は悪くはない、つけ汁も及第点、これで太い粗引き田舎蕎麦があれば文句なしだ。もっと旨い蕎麦になる問題は水かも知れない。と思いつつまた来るだろうと独り言を呟いた。
by cantare-so | 2007-01-04 11:02 | 和食
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