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夏の茸

 6月最後の日曜日、つい最近会員になったばかりの、「麻生きのこ同好会」の観察会に参加した。丹沢山の東斜面にあるブナ林、堂平まで「マスタケ」「ひらたけ」を目当てに、宮が瀬から入り、塩谷橋から長い林道を歩き、さらに急坂の登山道を2時間ばかり登りたどり着いた。

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ブナの倒木に生えるひらたけは、まだ少し時期が早かったのでほんの一握りだったが、木の根元には遠目ではっきり分かるほど、巨大なマスタケに出会う事が出来た。
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増えすぎて環境問題になっている丹沢の鹿の親子に遭遇、地面に釘を立てたように大量発生している蛭、酸性雨や地球的規模の温暖化の影響で滅びつつあるブナ林、変化していく自然に不安を感じながら、瀬戸ノ沢の頭と太礼の頭の中間まで急登してお昼の時間になった。
 早速、ラーメンの中に採りたてのひらたけを入れて、天然もののシコシコした触感を楽しんだ。
稜線西側の斜面をしばらく探索していると、ぐずついていた天候も、とうとう雨が降り出して、早々に下山する事にした。

 帰宅後、巨大なマスタケと僅かなひらたけでベーコン炒め、さらに天ぷらにして夏の茸を味わう事にした。
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 さて7月は少しのはざかいでお休み、8月後半から秋の気配のはじまる、本格的茸のシーズンを心待ちにしながら、いまからあれこれ図鑑をひろげている、コンサートの合間の私である。
by cantare-so | 2007-07-02 11:25
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